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エコプロ2017 石炭って結構すごい! 番外編 

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こんにちは!
日本のモノづくり、人づくり、事づくりライター
西 奈緒美が勝手に総力取材!
気になるオモシロ技術やサービスを記事にさせていただいております!!

本日は「エコプロ2017 石炭って結構すごい! 番外編」です。
プラスチック関係だけでなく他の素材やサービスを勉強できるのも
エコプロのいいところですね!!

石炭って、まだまだ世界にはある!!

黒いダイヤ!昔はそんなことをいわれていた石炭。
今では過去のエネルギーとして歴史に葬られた感がある地球資源みたいになってますが
震災後、原発が動かなくなって、また注目を浴びる資源になってきました。
エコプロで、たまたま大きな石炭の実物を展示されてて、目が留まり
「えぇぇ!!これ運んだんですか?!!」とブースの人にきいたら
「本当はもっと大きな500㎏の石炭を持ってこようとおもったんですけどね!」といわれて
おもわず写真を撮らせてもらってから、じっくり石炭についてお話ししてもらいました!

300㎏の石炭

石炭ですが日本は昔、炭鉱があり石炭がとれてましたが
今は閉山して石炭をとってはいません。ほとんどを輸入に頼っています。
そして現在、世界中の石炭埋蔵量ですが114年もあるといわれているようです!!
(石油で50年とか30年とかいわれてるので、その2倍近くはあります)
埋蔵メイン国は、ロシア、中国、アメリカなんだそうです。
中国はPM2.5の原因といわれてる石炭。石炭をそのまま燃やしてしまうと
石炭灰が出てしまいます。日本でも石炭を使った火力での工場はあるのですが
ちゃんと石炭灰は回収して2次利用に使われいるようです。水ハキのいい
とても良質な灰のようで、コンクリートをつくるのに使われたり
その灰を固めて、また更なる燃料にしたりと、灰も無駄にしない
1度に、2度、3度おいしい使い方をしているのが日本なんだそうです。
かなりシステムもすすんでいるようで、C02も昨今は削減がすすみ
また再利用、再利用している分、昔ほどC02は出していないんだそうです。
しかし海外では、そのような技術がまだ導入されてないことから
当然、灰が未処理のまま大気中にまってしまう・・・ということになっていて
石炭のイメージも悪くなっているようですが、実はとても優秀なエネルギー
と聞いてイメージがガラリと変わりました。

石炭にもさまざまな種類がある!そして価格も安定的

燃料につかわれることがメインなのですが、種類がさまざまあります。
そのまますぐに燃料につかえるもの、ある程度乾燥してつかうものなどあり
それぞれ用途にあった形での炭をつかうのですが、もちろん燃料に使われる用途の石炭が
値段も高く、流通量も多いこともありますが、意外だったのは全体的な値段は
上りもしない分、下がりもしないほぼ一定の、安定水準だということです。
石油などは激しい値動きでガソリンの値段も大きく、すぐに変わったりするのですが
石炭はそのような急激な影響はなくとても価格が安定しているときいて
「ますますいいじゃーないのっ!!」とちょっと見直しました。


石炭でつかわれた灰はコンクリートなどに使うだけでなく
バイオコークスとして大きなペレット化にしてゴミ焼却の熱源につかったりという
実証実験もすすけられているんだとかっ!
たしかにゴミの焼却で特に生ごみは水を含んでいることから燃焼が悪いためにに
わざわざ重油を入れたりして燃やしたりしてるところもあるようですが
これならば石炭灰の再利用もできて、石油由来の重油をつかわなくてもいいわけですから
とても無駄のない使い方だと思いました!!

かなり丁寧に教えていただきまして、石炭のイメージがガラリと変わりました。
自分の知ってる知識はテレビやほんの一部分しかかじってない知識だったりします。
エコプロでプロの人に最新の情報や考え方、活動の内容をきくことで
自分自身も勉強になりますし、さまざまな角度からのものの見方をすることが
できます。プラスチックも、もちろんまだまだ知られていない部分が多くあります。
悪いイメージを持っている人も当然いるとおもいますが、現在存在している
素材すべてが必要とされて人の手で生み出された以上、何か世の中の役にたっている
光の部分もあるわけで、そのバランスをうまく自分も発信・表現したいと思っています。
エコプロ!やっぱりいいわぁぁ~!!

おわり