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エコプロ2017 植物系由来プラスチック編

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こんにちは!
日本のモノづくり、人づくり、事づくりライター
西 奈緒美が勝手に総力取材!
気になるオモシロ技術やサービスを記事にさせていただいております!!

本日は「エコプロ2017 植物系由来プラスチック編」についてです。

脱石油由来、植物系の勢い

今年のエコプロについては私としては「植物系」のプラスチックについての
情報をメインにアップデートを考えてました。
今年のエコプロはセルロースナノバイバー(CNF)のブースが大きくシェア占めてまして
またバイオプラスチック系のブースも数社出てました。
ただリサイクルという名前でのサービスはほとんどなくなってしまいましたね~。

サトウキビ由来、お米、とさまざまなバイオプラスチックがでてました。
すごくカラフルでキレイでした。カーボンニュートラルを狙った企業側の戦略もあり
某有名化粧品メーカーなどが容器の採用をされているようです。

植物系の物語は美しいけどモロイ

ブースでお話をお伺いしていると、なかなか厳しい現状もあるようです。
空気に触れて植物系なので自然分解を促すことになるのですが
長期の保管容器には向かない!そしてまた長期に置いていると分解が始まり
もろくなるという弱点もあるようです。(ポリ乳酸などはモロモロになります。)
基本は使い捨てで商品サイクルの短い容器や袋に使うことがいいという限られた
用途になるとのこと。またコストも通常素材よりも高い。
素材がもつ思想がよくも悪くも、使い捨て、ポイ捨てが逆に横行しないか心配になりました。
(どうせ土にかえるからポイ捨てしても問題ないだろう!!という極端な考えになりがちになると、植物由来は分解はされない素材だけに逆に地上のゴミが増える可能性もあります)
またマテリアルリサイクルの可能性もお伺いしましたが
結論から言うと、すべては難しい!という回答でした。
強度などは以前の物に比べるとかなりよくなったようですが
長期に使用となると、せっかく自然サイクルでのリサイクルを実現しようと
している素材に「実は添加剤をいれて・・・」という本末転倒な話になるようで
バイオプラスチックの美しい物語も矛盾を抱えてて、美しいけどモロイという
側面があるようです。強度をとれば分解されにくい、かといって企業としては
Co2を削減して企業イメージをUPしてPRしたいという思惑。
環境に配慮というかんがえについてはまだまだ答えが見つからない
素材なのだと感じますが、この取り組みの着地点は今後も注視したいです。

レジ袋に使われている植物由来のペレットと石油由来のペレット

展示会では込み入った質問にも答えていただけ
資料ももらえて、サンプルにも触られるのでとても勉強になる場です。
ここで仲良くなったりすることもあるので展示会も目的をもってまわると
かなり情報やネットワークの活性化に役立ちますね!!

おわり

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