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U字溝ができるまで 工程の説明

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こんにちは
再生プラスチックリサイクル原料・商品の商社
有限会社GREEN PLUSの西です。
今日は「U字溝ができるまで 工程の説明」についてお話ししたいと思います。

身近に購入できるプラスチックリサイクル商品 U字溝

プラスチックリサイクル商品、皆さんは実際に使われてますか?
プラスチック製品は世の中にたくさんありますが、製品として一度使われて
もう一度リサイクルされた商品を、あなたはお使いになったことはあるでしょうか?
最近では企業では循環社会やサスティナビリティという言葉などよく目に、耳にしますが
どのくらいご自身の生活に循環、サスティナビリティを導入されておられますでしょうか?
「プラスチックリサイクルはするべき」と思っていても、なかなかその商品をつかった
経験のある人は少ないのではないかと思います。
弊社のネットショップサイト「プラスチックリサイクル商品に特化したECサイト」として
プラスチックリサイクル商品を企業だけでなく、個人の方も購入していただきやすいく
1本、1個、1枚から販売を可能させていただております。
その中でもプラスチックU字溝は弊社の大人気商材でもありまして
昨今、豪雨や災害が多いこともあり、届いたその日にすぐ設置ができる軽量で
簡易のダクトレーン仮設U字溝として、とても人気な再生プラスチックU字溝ができるまでを
皆さんにご紹介させていただきます。

U時溝の概要

サイズ:幅15cm 深さ15cm 長さ100cm
重 さ:約5kg
素 材:容器包装等のリサイクルプラスチック
色 :濃いグレー(色合いに多少のバラツキあり)
その他:金具等は付属されていません。

①スタートは1個300キロにプレス梱包された塊から

U字溝は容器包装リサイクル法に基づき集められた、家庭から出てきたプラスチックの容器
(フィルムなど)を集めてプレス梱包されて工場に運ばれてきた1個約300キロの塊です。

1プレス約300㎏ よく見ると食品包装のラップやカップラーメンのカップなどが見えますね。

運送効率の観点からフィルムのフワフワの状態ではなくプレスをして運ばれてくるのですが
これを機械に導入して素材の荷をほぐします。

荷がほぐれてラインに乗っていく様子

②人の手で目視で取り除かれる異物

次に人の手でフィルムでも長物とよばれる次の工程で機械の巻き込みのトラブルを回避
するために目視で取り除かれます。また同時にアルミ蒸着(湿布薬の袋やポテトチップスの袋など)のものなど目視で取り除かれます。アルミはプラスチックとは違い素材に混入すると
完成品の強度にかかわってきます。この工程では4名ぐらいの方がこの仕事をされてました。
この選別が非常に実はリサイクルでは重要なポイントです。

目視で人の手で取り除かれる長物フィルムや異物

➂高速の樹脂分別マシーン

高速で流れるベルト。その上を流れるプラスチックのフィルムや容器。
ここで機械で樹脂選別がされます。
容器の主な素材として(PP:ポリプロピレン)(PE:ポリエチレン)(PS:ポリスチレン)
などが多く、ここではその他にABSやPVCなども分別を高速の機械で行います。
U字溝はここで分別されたPEの素材を使って作ることからPEの素材を追いかけます!!
他の素材はまた別の製品などに使われたり、素材としてまた利用されてりしています。

高速樹脂分別マシーン

④水での比重分離と洗浄脱水を5回繰り返します

機械で分別されたとはいえ、汚れがあったりラミネート素材(複合素材だったり)
他の異樹脂がついていたりとするので、細かく裁断し水で比重分離をして洗浄脱水を
5回繰り返して徐々に細かく、そして比重分離の鮮度を上げて素材の純度をあげていきます。
(比重分離:プラスチックは素材によって比重が違う為、水や塩分調整で浮いたり沈んだりする素材で分別する、古くからある分別手法です)
私がびっくりしたのは、比重分離、脱水、乾燥を5回もするということです。
回数を上げればもちろん、分別純度はあがりますが脱水、乾燥にものすごく労力とエネルギー
(電気代などがかかるのでコストがかかる)かかることから「この工程って2回ぐらい
ぐらいですか??」なんて質問をしてみたら「いいえ!5回やります!」といわれて
びっくりしました。「ひえぇぇ!!5回もするの??!!」
例えは違うかもしれませんが・・・
一回分の洗濯物を洗濯機で5回まわして汚れなどを落とすくらいの手間です!

幾度が脱水して乾燥されて分別されてきたPEフィルムは熱が加わり小さく縮みます。 

⑤いよいよペレット(原料化)

分別されたPEは更に230℃の熱をかけられてドロドロ(ペースト状)になり
押し出し機と呼ばれる機械でペレットになっていきます。

ペレットとして出てきた出来立てホヤホヤの溶りペレット

キレイな円柱状の形となったペレット

⑥黒に着色して成形機に型に流して出来上がり!

このモスグリーンのままで使わずに、マスターバッチ(着色剤)の黒をいれて黒のカラーに
染めてからU字溝の金型に流し込み、冷やし固めて出来上がったのがU字溝となります。
黒の染める理由はいくつかあるのですが、まず色ブレがすくない黒は色をそろえやすい事。
そして工場の方に聞いたのですが「黒にすることで紫外線にも強いという効果があります」
とのことでした。溶り材のイメージでは色んな素材が混ざる事前提でつくられた商品という
思い込みがありましたがU字溝はほぼPEがメインの素材でかなりの精度で分別されている
溶り材でもPE(ポリエチレン)よりな素材だということが分かりました。
もちろん、入ってくる容器の素材に強度などは厳密にはかわってきますが、新品素材には
ない成形の難しさと樹脂スペックのコントロールが必要だと感じました。

完成品のU字溝(大型)

最後に・・・

いかがでしたでしょうか?
予想以上に壮大で手間と時間とエネルギーをかけてリサイクルされていることを
感じていただけましたでしょうか?
新品のプラスチック製品とはちがい、もともとは屑からスタートしている
プラスチックのリサイクル商品は成形するのが毎回素材ごとにブレてくるという
特有の難しさがあり、はじめと最後の仕上げは、やはり人の目や手作業で
仕上げていくという工程はかなりアナログです。
しかし結局、最後は人の目と手が間違いなくプラスチックリサイクルの商品を陰で
支えている力になっています。人の手が製品をつくり、もったいないという思いをつなげる。
リサイクルとはそういう気持ちも循環していくアクションだと私は感じています。
プラスチックリサイクル商品、皆さまの生活に1点でも多く取り入れていただき
循環社会に貢献していただけることを願うとともに、身近に触れる、感じられる
プラスチックリサイクル商品をこれからもお届けさせてさせていただきたいです。

【プラU字溝ネットショップサイト】
1個から 3500円(税別)送料無料
5個まとめ買い 16,500円(税別)送料無料
10個まとめ買い 30,000円(税別)送料無料
20個まとめ買い 58,800円(税別)送料無料

おわり

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