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中国「ゴミ」輸入停止へ WTOに通告について 7月28日

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こんにちは!
日本のモノづくり、人づくり、事づくりライター
西 奈緒美が勝手に総力取材!
気になるオモシロ技術やサービスを記事にさせていただいております!!
本日は「中国「ゴミ」輸入停止へ WTOに通告について」
現状、私の方で把握させていだていることをレポートいたします。

7月19日ロイターよりこんなニュースがあった!!

中国、年内に「ゴミ」輸入停止へ WTOに通告
[ジュネーブ 18日 ロイター] - 中国は18日、世界貿易機関(WTO)に対し、年内にプラスチックや紙など一部廃棄物の輸入を停止すると通告した。「外国のごみ」対策の一環で、ほかに製鉄の際に出る鉱滓や、多様な羊毛、灰、綿、毛糸などの廃棄物も対象となる。

「えっ?!中国の資源素材もゴミとして判断されるの?!!」
翌週ぐらいからヤードがSTOPしているという情報ににわかにバタついた。
悪い予感は的中!ほぼ貨物の受け入れがストップになっているとのこと。
実は本日28日に現地のバイヤーに確認するも90%ほどまだ止まってるとのこと。
なんでこんなことになったのでしょうか??
中国の貿易ルールはまさに猫の目で、イロイロとルールは変わるし
また税金、ドレー代も毎月コロコロ変わります。
またルールも事前通達なんてものはなく、ある日突然に「ダメ!」と言われだす。
その度にマーケットは混乱となり、その度に港では大混乱な状況です。
実は大小ありますが年に数回は、こんなことはあり「今回も?」なんて
思っていましたが、今回のものは少し今までのいつもとは性質がちがう
深刻な雰囲気を感じます。
そもそもプラスチックのスクラップってどうやって輸出されているのか?
検査、審査はどうなっているのか・・・。説明をいれておきますね。

貨物の検査強化 日本側

日本の貨物でもそうですが、貨物検査というのがどこの国でもありますが
このプラスチックスクラップにいたっての検査について日本側ではかなり厳重にしてます。
通常の通関検査もX線検査、部分検査(サンプリング)、全部検査があります。
荷姿が歪なだけに全部検査となると、すべてを下ろして、また荷をコンテナに
詰める作業を港ですると大概、オーバーフロー(積み残し)になりきっちり
入れれることは至難の業です。
積み込み先の作業員はものすごいテクニックで入れていきますから寧ろ再現ができない
積み方をしているので、荷姿の破損も含め日本側ではX線検査がメインです。
(コンテナごとX線に入って違法物がないかどうか調べる)
この検査はSHIPPER側が(荷主)全部費用負担します。(合計約10万~15万)
何もなければいいのですが、何か問題があれば更に全部検査となる可能性もあります。
とにかく検査OKがでないと出荷できませんので、場合によっては予めBookingした
本船をズラさないと間に合わないこともあります。
(本船がずれることでBuyerとのL/C事項に抵触してたら更に面倒なことになります)
またコンテナの移動、保管チャージも勿論、荷主側が負担です。
この検査はランダムに引き当てられるので問答無用で行われます。

荷姿がマチマチですから一旦入れて出すときっちりと全部乗らない可能性があります。

検査で主にチェックされることは
(1)INVOICEとの整合性(荷姿、商品)
(2)汚れや異物、異臭や可燃物などの混入
(3)外為法や他法令に基づく違法な貨物がはいっていないかの確認

プラスチックのスクラップの場合は主に(1)と(2)となります。
1つの契約で品目が20アイテム、30アイテムとなることもあり
検査のスムーズにするために「事前審査」を受けるのが通例です。
勿論これを受けなくても通関は受付してくれますが、とても時間のかかるものになりなる
可能性があり、そのリスクを回避するために事前審査を受けます。

一般社団法人日本環境衛生センターへ事前審査を受けます。
この事前審査の書類もかなり手間がかかるものです。

申請書
契約書
INVOICE
商品の写真
有価物ある証明(請求書などの提出)
仕向け地が中国本土の場合は相手側のライセンス書

これからすべてを要求されます。
その事前審査を予め受けて審査OKと出たら、回答をもとに税関がチェックしていきます。
要するにお墨付きがないと、「うーん・・・検査しましょう」になるわけです。
お墨付きがあっても久しぶりに輸出するときなどは健康診断かのように
「久しぶりなんでチェックしましょう」みたいな感じで検査にかかります。
おーい、費用負担は荷主っ!!!!!!怒。
これだけではすまないのがプラスチックスクラップの輸出です。
実はここまでやるのは日本側の話で、中国側の検査も日本で受けます。
それがCCIC検査となります。これがないと中国に向けてのプラスチックの
スクラップは輸出できません!!
日本側のダブルチェック、そして中国側のチェックが入るわけですね!!!

中国 CCIC検査は現場検査

中国に向けて輸出する際にはCCICの検査を受ける必要があります。
これは日本の検査とダブるのですが、日本がの検査を受けているといっても、それは関係なく
毎回、積み込み時に現地にきてモノを彼らの方で写真を撮ったりして現物確認します。
そして積み込みが終わるまで立ち合いとなり(現地ではコンテナシールと自分の立ち合い証拠写真を撮ります)震災直後からは放射線測定機なども持参し検査。
またCCICの方の車代や出張費などは規定で決まっていて、請求されたらその分は
支払うことになり検査費用も荷主負担です・・・。涙
そこでも汚れや貨物の状態をチェックされて、場合によっては、その場でNGをいわれて
出荷できない貨物が出てくることもあります。

CCIC検査の様子 袋を開けて中身をみます。

これだけの検査や審査を受けて日本から輸出されるプラスチックスクラップ。
手間と時間とお金をかなりかけて輸出されています。
しかも日本側で中国式の検査とダブルチェックを入れて出しているので基本的には
環境に悪影響となるゴミが日本からは輸出されてないはずなのです。

環境問題に敏感になってきた中国

昨今、PM2.5の問題や環境問題が中国でも深刻な問題となっています。
ただ経済至上主義を貫いている中国。国内はジワジワとその影響が出てきています。
汚水管理や排ガス、廃棄問題、何よりまだまだポイ捨ても多く、倉庫でもたばこの不始末で
火事になったりしてます。さまざまな意味で世界への影響力が強くなってきていることもあり
大きな会議なども開かれることも多々増えてきた中国。
このままでいいわけでもなく、今回のWTOの通告は中国へ輸出している海外企業へ向けての
厳しいルール決めというよりかは、どちらかというと中国国内事情の問題が比重として大きく現に輸入業者への検査が一斉に進められています。
処理状態が管理が悪い業者については、すぐさま逮捕されるようなことを聞きました。
検査・審査をパスした貨物について処理が適正か?加工会社の商品の扱いの問題がないか?
などなどですが、正直、安全面、衛生面よりも経済面がまだまだ重視されている中国。
現場で歪みがでてるのは間違いなくて、検査でそもそも処理がちゃんとできてないアイテムと
認知されてしますと、今後、その品目が輸入できないとなる可能性が高いです。
また、皮肉なことに、こんな混乱ですから仕入れしたくてもできない事情もあり
原料薄でマーケットは全体的に高くなっているようです。(欲しいけどモノがない!)
現在、当然ですが、現在中国へ原料として輸出していた日本企業は大打撃となります。
あれだけ検査されていても、NGになる可能性もあり、場合によっては
SHIP-BACKなんてことになったら大赤字です。
ここで気になるのがCCICの存在です。彼らの基準でいままでOKしてきたこと。
彼らの存在意味がちょっと微妙になります。今までのOKはなんだったの?!と
日本側の輸出企業にフツフツ納得できない不満が沸いてきます。
また中国本土でも税関の輸入検査は当り前のようにしてて、こちらは日本よりも
更に過激でして、フレコンバックや紙袋に鉄パイプをブスブスと差し込んで
中身を見るのですが、案の定袋は破れて中身がこぼれてしまい商品価値としては
なくなるものが多く、中国側のBuyerもこれには「ひどい!販売できない」の一言です。
寧ろ、それが原因で使えない商品、ゴミと化してしまって捨てるしかない貨物が
増えてるのかもしれません。これもBuyerにとっては大打撃です。

現地から送られてきた検査後の写真です。アチコチを棒で突き刺すので袋がコンテナの中で破れて破袋してしまってます。

フォークリフトでも持ち上げても穴があいてるので破れて積み下ろしや清掃が大変です。

ランダムに穴を開けるのでパンパンに入っているフレコンバックはすぐにはじけて破れます。

これだけ検査を徹底しているのになぜ??!!
今回のWTOの通告。中国側がどのような新たなルールと判断をするのか?!
今年の後半のライセンスもまだ発行されてないことから、自動的に輸入できない状況に
追い込まれる可能性が出てきました。
何がゴミとされて、何を資源として認められるのかの基準がまだはっきりわかっていません。
しかし総合して下記のことは言えるようです。

(1)PET関係はペットボトルの粉砕含めて全般的にNG
(2)ライセンスの発行基準が厳しくなる可能性大
(3)ダンゴや異樹脂の複合などのものはNGになる可能性が大
(4)一般家庭から出てきた使用済み生活由来の資源はNG

(2)以降はまだ噂の段階ですがPETについては、全面的にダメのようです。

弊社の顧客様には状況を随時、入りましたらお知らせしております。

現在はまだまだ混乱が続いてまして、プラスチックリサイクルの世界マーケットの
流れや形が大きく変わる予感がする今回の一件。
着地点はどこか、またどこに中国は向かっていくのか?!方向性は見えていません。
とわいってもPETについては中国国内もかなりの影響力があるので、
時間がたてばまたシレッと輸入できていることになっているかもしれませんが
そのあたりは猫の目中国。まるで先が読めないというのが正直なところです。

おわり

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