こんにちは
再生プラスチックリサイクル原料・商品の商社
有限会社GREEN PLUSの西です。
今日は「成形方法の違い」についてお話ししたいと思います。
目 次
プラスチックの成形方法
プラスチックの成形方法にはいろいろとあります。
押出成形、射出成形、真空成型、プレス成形、ブロー成形、インフレーション成形、
回転成形などなどさまざですが、弊社の角材・平板材、またU字溝やあぜ道カバーは
射出成形です。簡単に言いますと、プラスチックの原料に高温の熱をかけてアメ状にして
型に入れて、冷やして固めて作るというものです。
それぞれの形状や使う樹脂の特性により成形方法があり、またそれぞれの特徴には
メリットとデメリットというのが存在します。
他社の押出成形の様子
弊社の平板成形方法の様子
他社の回転成形の様子
再生プラスチック 角材・平板材の成形機は個性があります
バージン材(新品材)であれば融点などメーカーが決められた仕様にて機械にセットして
ボタンをポチッと押せば成形されていくのですが、リサイクルの世界はそうはいきません。
素材の種類が同じでも、色もさまざま、形状もさまざま、また状態も洗浄して濡れてる
ものもあったりして新品材のように単一、統一という材料があつまるわけではありません。
再生プラスチック原料として使っているPE(ポリエチレン)
原料として使っている形状もさまざまです
すると、どういうことが起きるのかというと「どこで不具合がでてもおかしくありません」
樹脂がうまく流れなかったり、冷却がうまく均等にできなかったりなどなど様々な
リスクが都度都度変わってでてきます。また弊社で販売しているものは基本的1メートルや
2メートルで肉厚のものが多くプラスチック成型の中では、かなり大型の部類にあたります。
したがって、なかなか既存の成形機では対応できないことも多く、各社作りたいものや
集まる素材の特性、またオペレーションする方の経験値などから様々な工夫をされた
成形機をつかわれてます。ですので全国で約60社近くある再生プラスチックの角材・平板材
の製造メーカーは機械の金型や素材によりできるサイズ、できないサイズ、また各々の製品の特長がすべて違ってくるのです!1社として同じもがないといっても過言ではありません。
そこがまたそれぞれ各社のオリジナリティと差別化ということになりますね!
角材・平板 射出成形機
平板の金型
それぞれのメリットとデメリット
ここでは弊社で販売しております角材・平板材で主に使われている成形機(射出・押出)での
各々の違いについてお話したいと思います。他の部品などでは、メリット・デメリット
まったく異なりますのでご注意ください。
射出成形は金型が高額にはなりますが、オリジナリティーのある形に成形しやすく
また小ロット多品種向けでもあります。(工程上の切り替えが押出にくらべて簡単)
ただし大量生産には向いていません。都度、人の手がはいることもあり1日に8枚程度
(樹脂充填、冷却、取り出しで約40分~1時間)
押出成形は上段の動画にもあるように機械を一旦スタートさせますと
ホースのように長ーく出続けます。ですので、途中で止めることが容易ではありません。
またスタートアップも成形が安定するまで時間がかかりますが一度スタートすると
かなりの量ができます。大量生産には向いてますが、小ロット多品種にはなかなか対応しにくいというところがあります。
まとめ
射出成形はやはり初めの金型代のイニシャルコストがかかるということがありますが
オリジナリティと寸法バリエーションがあるのが特徴で小ロット向けではあります。
押出成形については在庫がない場合などは、それなりの受注量がないと工賃コストが
かかるため最低ロットは100メートル以上!!というような縛りもでてきます。
できあがり角材でいうと、押出成形は樹脂をトコロテンのように押し出しながら
成形することから角材のス(気泡)が入りにくいという特徴があります。
角材でカットなどの加工をされる方でスが気になるという方はサイズにも
よりますが、押出成形での角材も弊社ご案内可能ですのでお問合せください。
ただご注文によってはメーターの縛りやサイズに対応できないこともありますので
ご了承ください。
おわり